ショートステイ利用に多い問題と対処法

ショートステイは主に数日から一週間程度の間、介護施設に入居する行為を意味します。在宅介護の要介護者を対象にした介護サービスであり、要介護者本人やその親族が被っている心身の負担を軽減させるのが目的です。介護施設では職員による適切な介助作業を受けられるので、在宅介護では決して容易ではない入浴やトイレの利用についても安心して任せることができます。その一方でショートステイはあくまでも短期の施設利用が前提であり、最長でも30日までが限度です。また、同じショートステイでも介護施設によって居住性や介助作業の質に違いがあることも無視できません。稀に要介護者への介助が粗雑で衛生管理にも問題がある施設があるので、利用の際は十分に注意する必要があります。

要介護者本人がショートステイを拒むケースも少なくありません。数日ほどの期間であっても生活環境が変わることを嫌がるのが理由ですが、それを理由にいつまでも在宅介護を続けていると要介護者本人やその親族の心身が大きく疲弊します。しかし、強引にショートステイを利用させることもできないので、本人が納得できるように分かりやすく説明することが重要です。なぜショートステイを利用するのか、生活環境を変えることで本人や親族にどのようなメリットがあるのかを理解させる必要があります。ケアマネージャーなど介護の専門職の人が丁寧に説明することで納得するケースが多いことから、事前に相談するのが効果的な対処法と言えるでしょう。